Classici giapponesi con furigana
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みさごのすし
みさごの鮨
泉 鏡花
Leggi みさごの鮨 (みさごのすし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.198 caratteri · 47 schermate
笑うのは当り前だ。が、気の毒だ。連の男は何という乱暴だ。」
「ええ、家ではかえって人目に立つッて、あの、おほほ、心中の相談をしに来た処だものですから、あはははは。」
ひたと胸に、顔をうずめて、泣きながら、
「おほほほほほほ。」
五
「旦那さん、そんなら、あの、私、……死なずと大事ございませんか……」
「――言うだけの事はないよ、――まるッきり、お前さんが慾ばかりでだましたのでみた処で……こっちは芸妓だ。罪も報もあるものか。それに聞けば、今までに出来るだけは、人情も義理も、苦労をし抜いて尽しているんだ。……勝手な極道とか、遊蕩とかで行留りになった男の、名は体のいい心中だが、死んで行く道連れにされて堪るものではない。――その上、一人身ではないそうだ。――ここへ来る途中で俄盲目の爺さんに逢って、おなじような目の悪い父親があると言って泣いたじゃないか。」――
掛稲、嫁菜の、畦に倒れて、この五尺の松に縋って立った、山代の小春を、近江屋へ連戻った事は、すぐに頷かれよう。芸妓である。そのまま伴って来るのに、何の仔細もなかったこともまた断るに及ぶまい。
なお聞けば、心中は、単に相談ばかりではない。