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Classici giapponesi con furigana

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やぶからし

やぶからし

山本 周五郎

Leggi やぶからし di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.476 caratteri · 44 schermate

Aozora Bunko

あの方が告白したように、あの方にはいつもこういうことが付いてまわるのだろう。もちろん、使わずに済むだろうが、とわたくしは思った。

わたくしは命がけであの方を説き、いっしょにここを出てゆくつもりだった。もしそれがだめだったら、あの方を刺し止め、宮瀬川へ流したうえ、自分も身許の知れないようにして死のう、と覚悟していた。――開田というのは、城下の西南から宮瀬川のほうへゆく新道で、町を出はずれると片側は丘、片側は田や畑が続いている。妙見堂は町はずれから五、六町いった山側にあるのだが、そのちょっと手前までいったとき、二人の男があらわれて、わたくしの前に立塞がった。

あたりは黄昏れていて、靄が立ち、道の上まで藪が蔽いかかっているため、その人柄はよくわからないが、なり恰好や言葉つきは、明らかにやくざな人間と思われた。

「ごしんぞさん」と男の一人が云った、「済みませんがここはちょっと塞がっています、通れませんからどうか戻っておくんなさい」

わたくしは恐れはしなかった、「用があってゆくのですが、どうしていけないんですか」

「ちょっとなかまの揉め事がありましてね」とべつの男が云った、「お素人衆にはごらんにいれたくねえんで、なに、すぐに片づきますから、なんならいっときまをおいて」