Classici giapponesi con furigana
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わがあいするしじんのでんき(さん)
わが愛する詩人の伝記(三)
室生 犀星
Leggi わが愛する詩人の伝記(三) (わがあいするしじんのでんき(さん)) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.406 caratteri · 22 schermate
でも君の妹さんに購って上げて、妹さんからシンセツないい人だと思われたいばかりにそう言ったのだ、これは僕自身ほかほかしたよい気持になりたいばかりにそう申出ただけであって、そのために妹さんを銀座の喫茶店に誘い出してゆうわくしようという下心なぞ微塵もなかったのだ、そういう抒情的な紳士協定をまるで一蹶して了って、ハンド・バックどころかよめにまでくれてやったということが、しゃくにさわるのだ、嫉いているのではなく君の裁きが片手落ちの判決であって、君が僕の身になって考えて見てもはっと気がつくことがある筈だ、人情というものがまるで判らない抜けたところでは、丸抜けなごうつく張りでそのくせ詩人だの何だのというのは、ちゃんちゃら可笑しいじゃないか、君の評論というしろものも何時もこのハンド・バックを買おうという僕の内容がわからない、硬すぎるところのあるのは即ちこれを言うのだ、何も君の育ちが他人からハンド・バックを買って貰うことを拒否するほど育ちがよいなどとは言わさぬぞと、私は食い下がり、萩原がようやくあおざめた顔色になり、佐藤はまアまア兄弟喧嘩は廃めて別の場所で飲み直そうじゃないかと、川崎在のあんちゃんのように彼は性善なるがゆえに、他人の気色を悪くすることを嫌っていたので、仲裁の役目を買って出たのであった。