Classici giapponesi con furigana
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インドラのあみ
インドラの網
Leggi インドラの網 (インドラのあみ) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.369 caratteri · 49 schermate
地面はごく麗わしい青い石で、空がぼうっと白く見え、雪もま近でございました。
須利耶さまがお従弟さまに仰っしゃるには、お前もさような慰みの殺生を、もういい加減やめたらどうだと、斯うでございました。
ところが従弟の方が、まるですげなく、やめられないと、ご返事です。
(お前はずいぶんむごいやつだ、お前の傷めたり殺したりするものが、一体どんなものだかわかっているか、どんなものでもいのちは悲しいものなのだぞ。)と、須利耶さまは重ねておさとしになりました。
(そうかもしれないよ。けれどもそうでないかもしれない。そうだとすればおれは一層おもしろいのだ、まあそんな下らない話はやめろ、そんなことは昔の坊主どもの言うこった、見ろ、向うを雁が行くだろう、おれは仕止めて見せる。)と従弟のかたは鉄砲を構えて、走って見えなくなりました。
須利耶さまは、その大きな黒い雁の列を、じっと眺めて立たれました。
そのとき俄かに向うから、黒い尖った弾丸が昇って、まっ先きの雁の胸を射ました。
雁は二、三べん揺らぎました。見る見るからだに火が燃え出し、世にも悲しく叫びながら、落ちて参ったのでございます。