Classici giapponesi con furigana
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ガラマサどん
ガラマサどん
佐々木 邦
Leggi ガラマサどん di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.079 caratteri · 202 schermate
次は青磁の香炉だった。この二品で一時間余り喋り続けた。その間、私達二人は身動きも出来ない。これくらい窮命すれば堪忍して貰う値打が充分あると思った。
「ところで……」
と中島さんは度々切り出したが、赤石さんは受けつけない。
「これによってこれを見るに、社長が何と言ってケチをつけても、この品は政宗青磁さ」
「はあ」
「伊達家に伝わっているのと全く同じものさ」
「はあ」
「故きを温ねて新しきを知る。この意味に於ても書画骨董の趣味は大切なものだよ」
「種々と承わって、好い学問を致しました」
「何うだね? 一つ入門しないかい?」
と赤石さんは斯道の最高権威をもって任じている。
「迚も駄目でございます」
「何故?」
「ハッハヽヽ」
「笑って答えずか? 何か仔細がありそうだね」
「条件つきでお弟子になりましょう」
「はてね」
「重役に抜擢して戴きます」
「ハッハヽヽ」
「骨董を買う資格が出来次第、御門下に加わりましょう」
「買わなくても宜いんだよ。俺のところの品物を見て、俺の講義を聞いていれば宜いのさ」
「これからは度々お邪魔を申上げましょう」
「必ず得るところがあるよ」
「資格のつくまで差当り講習生でございます」