Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
クラリネットをふくおとこ
クラリネットを吹く男
小川 未明
Leggi クラリネットを吹く男 (クラリネットをふくおとこ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1736 caratteri · 4 schermate
」
「李さんは、クラリネットが、うまいそうだが、ひとつきかせておくれよ。」と、源さんがいいました。
「私の生まれた町へも、あめ屋がよくクラリネットを吹いてきました。私、あの音が大すきで、はたらくようになってから、古道具屋に下がっていたのを買って、吹くことをおぼえました。こんど、野原へいってきかせます。」
李さんが、休みの日には、源さんが出かけなければならなかった。二人が、クラリネットを持って、そとへいくような日は、ついにこなかったのでした。
ある日、李さんは一人で土手の上でクラリネットを吹いていました。もう、夏もいくころで、空には、赤い花びらをちらしたように、雲が美しく飛んでいました。
ちょうど良ちゃんと清ちゃんが、川を後にして、釣りから帰ってくる途中でした。二人は話しながら、いい音のする方へ、土手を上って近づいてきました。
「あっ、だれだと思ったら李さんか、うまいんだなあ。」と、良ちゃんは、感心しました。
「もう一つ、なにか吹いてきかせておくれよ。」と、清ちゃんがたのみました。すると李さんは、しずかにくれていく、遠い空の方をながめながら、「ぼうやはいい子だ、ねんねしな」