Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ケーベルせんせい
ケーベル先生
Leggi ケーベル先生 (ケーベルせんせい) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3238 caratteri · 7 schermate
先生はポーもホフマンも好きなのだと云う。この夕その烏の事を思い出して、あの烏はどうなりましたと聞いたら、あれは死にました、凍えて死にました。寒い晩に庭の木の枝に留ったまんま、翌日になると死んでいましたと答えられた。
烏のついでに蝙蝠の話が出た。安倍君が蝙蝠は懐疑な鳥だと云うから、なぜと反問したら、でも薄暗がりにはたはた飛んでいるからと謎のような答をした。余は蝙蝠の翼が好だと云った。先生はあれは悪魔の翼だと云った。なるほど画にある悪魔はいつでも蝙蝠の羽根を背負っている。
その時夕暮の窓際に近く日暮しが来て朗らに鋭どい声を立てたので、卓を囲んだ四人はしばらくそれに耳を傾けた。あの鳴声にも以太利の連想があるでしょうと余は先生に尋ねた。これは先生が少し前に蜥蜴が美くしいと云ったので、青く澄んだ以太利の空を思い出させやしませんかと聞いたら、そうだと答えられたからである。しかし日暮しの時には、先生は少し首を傾むけて、いや彼は以太利じゃない、どうも以太利では聞いた事がないように思うと云われた。
余らは熱い都の中心に誤って点ぜられたとも見える古い家の中で、静かにこんな話をした。