Classici giapponesi con furigana
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ジイドとそのソヴェトりょこうき
ジイドとそのソヴェト旅行記
宮本 百合子
Leggi ジイドとそのソヴェト旅行記 (ジイドとそのソヴェトりょこうき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9615 caratteri · 19 schermate
私たちは更に時代的・性格的ポーズのつよい作家ジイドの諸矛盾の内から独自性にふれて分析し、批評の本質の真理を理解しようとする要求を禁じ得ない。
アンドレ・ジイドは一九三六年六月、彼より一つ年上の輝しい僚友マクシム・ゴーリキイの病篤しという報に驚いて、飛行機でU・R・S・Sへ赴いた。ジイドが到着した翌日ゴーリキイの生涯は終った。ジイドは、赤い広場で行われたゴーリキイの感動的な葬儀に参加し、衷心からソヴェトの大衆に向って新世界に対する自己の傾倒を語り、それから約二ヵ月ソ連邦のあちらこちらを旅行した。「鋼鉄はいかに鍛えられたか」の著者、オストロフスキーをもわざわざ南露に訪ね、自分の生命の最後の一滴をも人類の発展のために注ぎつくそうとしているこの若く熱烈な不具の新人間の高貴な額に、尊敬と愛着との涙をもって接吻した。
特にフランスへ帰ろうとしていたセバストーポリの宿で、ジイドは、彼の親愛な若い友人ウージェヌ・ダビを、猩紅熱で失った。時間としては短い二ヵ月余のソヴェト初旅行は、それ故終始、敏感なジイドにとって或る悲痛な感情の緊張をともなった印象の裡にまとめられたものであると云えよう。