Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Leggi スウィス日記 (スウィスにっき) di 辻村 伊助 (つじむらいすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 216.275 caratteri · 410 schermate

Aozora Bunko

雨外套をまとうて外へ出る。

グルンダー君の店先で、いろいろ打ち合わせをしている中に、約束のフォイツがやって来た。短かく刈り込んだ顋ひげに、白髪の交じった、年の頃は五十余り、何だかスウィスらしくない男だ、英語も少しは話す、先ず我々の計画を話して置いて、扨て賃金の問題だが、一山幾何として計算すると、雨や雪で小屋に滞在する場合は、別に払わなくっても差し支えはないが、残らず積ると、オーベルラントだけで、一寸八百フラン、二人のガイドでは、食糧をこっち持ちにして、六百四十余円に相当する。どうせシーズンが過ぎれば、登りたくっても登れない訳だから、日当で雇うことにした。そこで約束は山岳会の規定通り、一日三十フランずつ、もう一人のガイドは、グルンダー君の説によって、老練なヘッスラーをつれることにして、それもやはり同じ賃金である。随分いい商売だが、まかり間違えば命にかかわることだから、文句を云うべき場合ではない。

約束がきまると、食糧の買物に出かける、グローセル・アレッチ・グレッチャーの、コンコルディヤの小屋には、小屋番がいて、万一の場合に、食糧は得られるが、それも、馬鹿馬鹿しく高いのは云うまでもない、それまでは、小屋はあっても、番人はいないから、少なくも十日間の食糧、それを少し余分に見積って、二週間分の用意をする。