Classici giapponesi con furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Leggi スウィス日記 (スウィスにっき) di 辻村 伊助 (つじむらいすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 216.275 caratteri · 410 schermate
に臨んだ崖に沿うて、這いずっておったのである。
山稜の上に残った雪の上に、荷を下ろして一休みした、後ろはひどくえぐれた深い崖の底に、ラウテラール・グレッチェル Lauteraar Gletscher がのぞかれる。その向うはベルクリシュトックから、左に並んで、ウェッテルホルンの三山、ここから見ると無論立派なのは真中のミッテルホルンで、左のハスリ・ユンクフラウは、頂上の岩が瘤のように瞰下ろされる。
朝の一時から何にも食べないんで、一寸休んだらもう我慢がしきれない、頂上は頭の上だが、そこにつづく鋭い山稜は切ったてになってるから、随分骨が折れそうだ、四人とも云い合わせたように、リュックサックと睨らめっこをしていたが、痩せ我慢なんかする奴は、馬鹿だと云うことに評議一決して、氷の角によりかかって、一同早や昼の食事にありつく。ところが昨日今日雪の上で思い切りよく晒らしぬいた顔の皮は、もとより尋常な皮膚のことで、ほてってほてってびりびりするし、こうなるとグレッチェル・クレームなどに至っては、いやが上に穢なく見せるだけで、何の役にもたたない、それはいいが、件の顔で、肉をかじると、厚く切ったベイコンなんか、頬張る程には口が開けないし、無理をすると顔が火のつくように熱くける。