Classici giapponesi con furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Leggi スウィス日記 (スウィスにっき) di 辻村 伊助 (つじむらいすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 216.275 caratteri · 410 schermate
二人とも丁字に対い合ったベッドの上に寝たまま、それからそれと、別れたあとの話を語り合う、一日の行程を担架の上で揺られるのは、よそで見るほど楽では決してないそうだ、クレヴァースの上を越す度に冷や冷やしたが、一番弱ったのはザクザクの氷河の上を曳きずられて、ズックを通して衣物もシャツも雪水に濡れたことだと云う、成程そう云えば、風邪でも引いたと見えて、少し鼻声になっている。
そのうちに、ナースがコッフィーとロールを持って来た、私はあとで考えると、一時何分のグリンデルワルト発に乗ったんだから、午後の御茶だと気がつく筈だのに、何しろ日本で育った御蔭で、病院とは陰気で、まずいものばかり食わせる所の総称ぐらいに心得ていたから、おやおや貧弱な昼飯だ、これじゃ三日と我慢は出来まいなんて、心の中は大いに不平で、君、三度三度こんなものばかり食わせるのかと、念の為近藤君に聞いて見ると、中々御馳走があるよ、どうしたんだい、君、これは御茶じゃないか、余程どうかしてるぜ此の男はってんで、頭から叱られてしまった。
誰かノックすると思ったらグルンダー君だ、弟に聞いて驚ろいて駆けつけて呉れたのだ、然し私達の、相変らず暢気な様子を見ると、よほど安心したらしく、ゆっくりと腰をすえて、ナースに頼んで御茶を余分に取り寄せた上、又山の話に夢中になっ