Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ニュー・ヨーク 『せいしゅんのじがぞう』より

ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より

前田河 広一郎

Leggi ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より (ニュー・ヨーク 『せいしゅんのじがぞう』より) di 前田河 広一郎 (まえだこうひろいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6334 caratteri · 13 schermate

Aozora Bunko

』

こう云って、ニュー・ヨークの鋪道に立った私だった。前からの打合せで、グランド・セントラルには、辰野が迎えてくれる筈であったが、都合で木元という男がその代理にやって来た。

『やア、辰野はどうしたかね?』

『その辰野は、どうしてもぬけられぬパーテーがあるとかで、僕に代理をしてくれと云うのでね。』

平和楼で、一度会っただけの木元であったが、先方は狎れ狎れしくあいさつして、さっさと人混みを分けて、どこかへ歩いて行く。

『どこへ行くんだね?』

『うむ、いったん僕の宿へ行ってめしにしようと思うのだが――待てよ、先に三沢に会うかな、その方がよかろう。これから五十七丁目だ、三沢っていってね、君にぜひ一度紹介して置きたい人間がいるんだ、ちょっと会ってくれたまえ。』

木元というのは、大柄で、手と足と別々に成長した人間のように、からだ中バラバラの感じのする男で、それで額がぬけあがっていて、三角形になっているところが、ちょうど巨大な蟷螂のようだった。北海道の産というが、ちょっと日本ばなれのした日本人である。

ごみごみした通りや、広い誰もいないような街をぬけて、頭上にたたきこわしをやっているような高架線の通りへ出て、すこし歩くと、またがらんとした大通りへまぎれこむ。