Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ネオンよこちょうさつじんじけん

ネオン横丁殺人事件

海野 十三

Leggi ネオン横丁殺人事件 (ネオンよこちょうさつじんじけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.095 caratteri · 26 schermate

Aozora Bunko

それで懐中電灯を落したあたりを手さぐりで探してみた。まず手にあたったのは、柱の切り屑のような木片だった。のけようと思ってひっぱったが、しっかり天井裏にくっついている。その横の方に手を廻すと、ヒィヤリと金具らしいものが、指先にふれたので、それをグッと掌のうちに握った。

「おや、これは懐中電灯ではない」

ズシリと重みのある、そして大変冷たい物体だった。暗闇の中に、仔細に手さぐりをしてみると、正しくそれはピストルだった。

「こんなところに、ピストルが落ちていた」

彼は一瞬にして或る場面を想像した。この屋根裏に忍びこんだ犯人が、この節穴から、下の老人を狙いうったのであると。では先刻ムサシノ館前の十字路で聞いたように思った音響は、このピストルの音だったのかも知れない。

「オイ、誰かッ。降りてこい!」

いきなりサッと明るい光線が帆村の横顔を照した。警官が、さっきのぼって来た押入の天井裏から、こちらを誰何したのだった。

「僕は……」

「文句があるなら後でいえ。サッサと降りて来ないと、ぶっ放すぞ」

本気にぶっ放すかも知れない警官の意気ごみだった。帆村は苦笑いをして、それ以上の頑張りをやめ、拾ったピストルだけを獲物に、そのまま引返したのだった。