Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ヒウザンかいとパンのかい

ヒウザン会とパンの会

高村 光太郎

Leggi ヒウザン会とパンの会 (ヒウザンかいとパンのかい) di 高村 光太郎 (たかむらこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4232 caratteri · 9 schermate

Aozora Bunko

モナ・リザは歩み去れり

モナ・リザは歩み去れり

かつてその不可思議に心をののき

逃亡を企てし我なれど

ああ、あやしきかな

歩み去るその後かげの慕はしさよ

幻の如く、又阿片を燔く烟の如く

消えなば、いかに悲しからむ

ああ、記念すべき霜月の末の日よ

モナ・リザは歩み去れり

雷門の「よか楼」にお梅さんという女給がいた。それ程の美人というんじゃないのだが、一種の魅力があった。ここにも随分通いつめ、一日五回もいったんだから、今考えるとわれながら熱心だったと思う。「よか楼」の女給には、お梅さんはじめ、お竹さん、お松さんお福さんなんてのがいて、新聞に写真入りで広告していた。私は昼間っから酒に酔い痴れては、ボオドレエルの「アシツシユの詩」などを翻訳口述してマドモワゼル ウメに書き取らせ、「スバル」なんかに出した。

わが顔は熱し、吾が心は冷ゆ

辛き酒を再びわれにすすむる

マドモワゼル ウメの瞳のふかさ

といった有様だった。当時は又短歌もやっていたが

かの雲をわれは好むと書きをへしボードレールが酔ひざめの顔

などという歌が出来た。

一にも二にもお梅さんだから、お梅さんが他の客のところへ長く行っていたりすると、ヤケを起して麦酒壜をたたきつけたり、卓子ごと二階の窓から往来へおっぽりだした。