Classici giapponesi con furigana
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ポラーノのひろば
ポラーノの広場
Leggi ポラーノの広場 (ポラーノのひろば) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.086 caratteri · 43 schermate
わたくしはまたファゼーロのあとについて走りました。
「早く行こう、早く行こう、山猫の馬車別当なんかに見付かっちゃうるさいや。」ファゼーロはふりかえって、そんなことを云いながら走りつづけました。
けれどもさっき見た二本の樺の木まではなかなかすぐではありませんでした。
ファゼーロはよく走りました。
わたくしもずいぶん本気に走りました。
やっとそこに着いてファゼーロが立ちどまったときは、あたりはもうすっかり夜になっていて、樺の木もまっ黒にそらにすかし出されていました。
つめくさの花はちょうどその反対に明るく、まるで本当の石英ランプでできているようでした。
そしてよく見ますと、この前の晩みんなで云ったように、一々のあかしは小さな白い蛾のかたちのあかしから出来て、それが実に立派にかがやいて居りました。処々には、せいの高い赤いあかりもりんと灯り、その柄の所には緑いろのしゃんとした葉もついていたのです。ファゼーロはすばやくその樺の木にのぼっていました。そしてしばらく野原の西の方をながめていましたが、いきなりぶらさがってはねておりて来ました。
「次のしるしはもう見えないんだ。