Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

マクシム・ゴーリキイのでんき

マクシム・ゴーリキイの伝記

宮本 百合子

Leggi マクシム・ゴーリキイの伝記 (マクシム・ゴーリキイのでんき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 60.543 caratteri · 120 schermate

Aozora Bunko

前の方へ行く奴は額を殴られる、ところが額は尻じゃあねえ、傷は永えこと残らあな。唯――主人に対する俺の権利をよこせ」

シャポーシニコフは、腐った肺の血を四方に吐き散らしながら、目の眩むような神の否定を叫んだ。

「ええ、俺は殆ど二十年も信心して来た。耐えて来たんだ。縛られて生きて来た。バイブルに噛りついて来た。そして、気がついて見ると――拵え事だ! 拵えごとだよ」

そして、手を振廻し泣かんばかりに叫んだ。

「見ろ――そのために俺は実際より早く死ぬんだ!」

おお、何んと汚い、悲しい、そして不思議に斑な人々を見せられているのだろう。ゴーリキイはそれに疲れた自分を感じた。「すべての人間の中に、言葉や行為のみならず感情の矛盾が、角ばって具合わるく同棲している。」その気まぐれな跳梁が自分自身の裡にも感じられる。これがゴーリキイを苦しめ、圧した。「初めて魂の疲労と、心臓の中の毒々しい黴を感じた。」ロシアの民衆にとって、行くべき道がまだはっきりと示されなかった時代の悲傷が遂に強健なゴーリキイをも害した。彼は書いている。「その時から私は自分をより悪く感じ、自分を何か脇の方から、冷たく、他人のような敵意をもった眼で眺めるようになった」