Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ラジオ・ドラマしけん

ラジオ・ドラマ私見

岸田 国士

Leggi ラジオ・ドラマ私見 (ラジオ・ドラマしけん) di 岸田 国士 (きしだくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3140 caratteri · 7 schermate

Aozora Bunko

対話以外にそういう説明がいるときは、解説者を使うこともあるが、さまざまな音響効果、音楽、または、ギリシヤ劇風の合唱団を使つてもよい。独白という形式も時には面白かろう。

要するに、そういう補助的な説明を含めて、人物の対話は、一般のドラマと同じくらい、ラジオ・ドラマに於いても、作品の本質的な生命を左右するものである。

対話が活きていないということで、対話に生彩がないということ、対話が月並で、単調で、粗雑で、間のびがしているというようなことは、ラジオ・ドラマの致命的欠陥になる。

普通の舞台劇の場合よりも、ラジオ・ドラマの場合は、いつそう俳優の声の質がドラマの魅力を支配する。このことはドラマの作者の与り知らぬことではあるが、私が最近痛切に感じた点で、これをなんとかしなければ、せつかくのラジオ・ドラマの発達があるところで行きづまるのではないかと思う。

声の質がラジオに適しているか、どうか、という問題もあるけれども、それよりも、なによりも、男であれ女であれ、声によつて、その人物を想像する時、なんとなくその人物に必要な「厚み」が足りないことを感じるのである。