Classici giapponesi con furigana
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ヴィヨンのつま
ヴィヨンの妻
Leggi ヴィヨンの妻 (ヴィヨンのつま) di Dazai Osamu (太宰 治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 56.363 caratteri · 112 schermate
お前のかかのお酌で一ぱい飲んでみたくてやって来たのだ」
都会の女、あか抜けて愛嬌のいい女、そんなのを期待して来たのならば、彼にもお気の毒だし、女房もみじめだと思った。女房は、都会の女ではあるが、頗る野暮ったい不器量の、そうして何のおあいそも無い女である。私は女房を出すのは気が重かった。
「いいじゃないか。女房のお酌だと、かえって酒がまずくなるよ。このウイスキイは」と言いながら机の上の茶呑茶碗にウイスキイを注ぎ、「昔なら三流品なんだけど、でも、メチルではないから」
彼はぐっと一息に飲みほし、それからちょっちょっと舌打ちをして、
「まむし焼酎に似ている」と言った。
私はさらにまた注いでやりながら、
「でも、あんまりぐいぐいやると、あとで一時に酔いが出て来て、苦しくなるよ」
「へえ? おかど違いでしょう。俺は東京でサントリイを二本あけた事だってあるのだ。このウイスキイは、そうだな、六〇パーセントくらいかな? まあ、普通だ。たいして強くない」と言って、またぐいと飲みほす。なんの風情も無い。
そうしてこんどは、彼が私に注いでくれて、それからまた彼自身の茶碗にもなみなみと一ぱい注いで、