Classici giapponesi con furigana
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せんきゅうひゃくにじゅうしちねんはるより
一九二七年春より
宮本 百合子
Leggi 一九二七年春より (せんきゅうひゃくにじゅうしちねんはるより) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9982 caratteri · 21 schermate
都会の公園
日比谷公園 六月二十七日
○梅雨らしく小雨のふったり上ったりする午後、
○池、柳、鶴
ペリカン――毛がぬけて薄赤い肌の色が見える首、
○ただ一かわの樹木と鉄柵で内幸町の通りと遮断され 木の間から黄色い電車、緑色の水瓜のようなバス、自動車がとび過るのが見ゆ
○プラタナスの下のベンチ
緑色のコートをきた女、断髪の女とかけて居る。断髪の方の髪の工合をコートがなおしてやって居る
通行人
ポートフォリオを抱えた爺、学生、アルパカの上っぱりをきた職人、若い女――浴衣、すあし、唐人まげ 特に若い女断髪の方をしきりに見てゆく
男却って感情あらわさず
女皆 おや、何とか何とか思ってすぐ。
日比谷交叉点
十文字に馳る電車、赤い旗、青旗
白ズボンに赤すじの入った洋袴をつけた海軍軍楽隊の男が、三人ぬかるみをとびこえ公園に入った。公園の入口にはウインネッケ彗星大歓迎会 音楽と映画の夕べと云う立て札が出て居る。
円たく、パッカード、セダンの硝子扉の中に白粉をつけた娘の頸足が見える。赤い毛糸帽が自転車でとぶ。
荷馬車が二台ヨードをとる海藻をのせて横切る。