Classici giapponesi con furigana
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せんきゅうひゃくにじゅうさんねんふゆ
一九二三年冬
宮本 百合子
Leggi 一九二三年冬 (せんきゅうひゃくにじゅうさんねんふゆ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6654 caratteri · 14 schermate
どう云う訳か。例えば私が何処へか出かける。出かけたい、よい連がある。金がある。それですます。又Aが出かけるとしても、先で、彼が別な女と肉体的の関係を生じようなどとは思ったこともないし、殆ど考えたことさえない。それが私共に別々な旅行ということを単純にあつかわせる。
私の心持では
Aが、種々な女の美しさなどにほっこりしない品行方正さ、実は感受性の鈍さが――あるのを知って居る故
Aが、そういう純潔さに自繋せられて居るという知識、私自身のうぬぼれ等、すべてがコムバインして一つの信用と云うものになって居る。
どんな女の人と置いても大丈夫と云うのは、彼が、それを清らかに愉しみつき合い乍ら、なお堕しないと云うのではなく、女の前に出ると、先方が active でない限り、自分はコチンとして居るのを私がよく知って居るからだ。
彼は私に対して、どう思う?
あぶないとは思うらしい。欲情を私の側に認めず、男が独りの私に対して持つ欲情というものを随分思うらしい。自分の淋しさもあるだろう。私が彼を一人で出してやるより、彼が私を一人で出す方をいやがる。
自分の子供というものについての心持