Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ひとあしおさきに
一足お先に
夢野 久作
Leggi 一足お先に (ひとあしおさきに) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 40.200 caratteri · 79 schermate
……こんな事をボンヤリと考えているうちに、又も右脚の膝小僧の処が、ズキンズキンと飛び上る程疼んだ。私は思わず毛布の上から、そこを圧え付けようとしたが、又、ハッと気が付いた。
……無い方の足が痛んだのだ……今のは……。
私は開いた口が塞がらなくなった。そのまま眼球ばかり動かして、キョロキョロとそこいらを見まわしていたようであったが、そのうちにハッと眼を据えると、私の全身がゾーッと粟立って来た。両方の眼を拳固で力一パイこすりまわした。寝台の足の先の処をジイッと凝視たまま、石像のように固くなった。
……私の右足がニューとそこに突っ立っている。
それは私の右足に相違ない……瘠せこけた、青白い股の切り口が、薄桃色にクルクルと引っ括っている。……そのまん中から灰色の大腿骨が一寸ばかり抜け出している。……その膝っ小僧の曲り目の処へ、小さなミットの形をした肉腫が、血の気を無くしたまま、シッカリと獅噛み付いている。
……それはタッタ今、寝台から辷り降りたまんまジッとしていたものらしい。リノリウム張りの床の上に足の平を当てて、尺蠖のように一本立ちをしていた。そうして全体の中心を取るかのように、薄くらがりの中でフウラリフウラリと、前後左右に傾いていたが、そのうちに心もち「く」