Classici giapponesi con furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Leggi 万葉秀歌 (まんようしゅうか) di 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 213.820 caratteri · 427 schermate
併しこの歌は、富士山の歌ほどに優れたものではない。巻七(一三三二)に、「磐が根の凝しき山に入り初めて山なつかしみ出でがてぬかも」という歌があり、これは寄レ山歌だからこういう表現になるのだが、寧ろ民謡風に楽なもので、赤人の此歌と較れば赤人の歌ほどには行かぬのである。また、巻十(一八八九)の、「吾が屋前の毛桃の下に月夜さし下心よしうたて此の頃」という歌は、譬喩歌ということは直ぐ分かって、少しうるさく感ぜしめる。此等と比較しつつ味うと赤人の歌の好いところもおのずから分かるわけである。なお、赤人の歌には、この歌の次に、「あしひきの山桜花日ならべて斯く咲きたらばいと恋ひめやも」(巻八・一四二五)ほか二首があり、清淡でこまかい味いであるが、結句は、やはり弱い。なお、「恋しけば形見にせむと吾が屋戸に植ゑし藤浪いま咲きにけり」(同・一四七一)があり、これを模して家持が、「秋さらば見つつ偲べと妹が植ゑし屋前の石竹咲きにけるかも」(巻三・四六四)と作っているが、共に少し当然過ぎて、感に至り得ないところがある。赤人の歌でも、「今咲きにけり」が弱いのである。なお参考句に、「春の野に菫を摘むと、白妙の袖折りかへし」