Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みっつのひふん

三つの悲憤

豊島 与志雄

Leggi 三つの悲憤 (みっつのひふん) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8748 caratteri · 18 schermate

Aozora Bunko

「おう、阮の若者でいらっしゃいましたか。私はまた、匪賊……なにかと思って、びっくり致しました。若様で、……よくまあ無事に帰っておいでになりました。」

「ああ、御無沙汰をした。御両親とも達者かね。」

「はい、それはもう……。」

張達は涙の眼をしばたたいて、袖で鼻を拭きました。

「お前に逢って丁度よかった。」と阮東はいいました。

「邸まで案内してくれないか。そしてお前から、御無沙汰のお詫びを御両親にしてくれないかね。いきなり馬を乗りつけるのも、ちょっと気が咎めるからね。あの男は、僕の伴をしてくれた友人で仔細ないのだ。」

阮東は、友の范志清を呼んで、張達に紹介し、それから、家郷のことをいろいろ尋ねました。

張達のいうところに依りますと、四年前、阮東が失踪したことは、周家から阮家へも知らせがありました。何か阮東に不始末なことがあって、周大人がこらしめのためにひどく叱りつけ、あとで詫びに来たら懇々と説諭してやるつもりでいたところ、阮東はそのまま失踪してしまったとの由で、阮家の人たちは歎き悲しみ、朝に夕に、消息を待ちあぐみ、はては人を遣って探らせたが、其の後のことは更に手掛りもなく、悲しい遺品だけが周家から届いたに過ぎませんでした。