Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんにんのひゃくしょう

三人の百姓

秋田 雨雀

Leggi 三人の百姓 (さんにんのひゃくしょう) di 秋田 雨雀 (あきたうじゃく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5876 caratteri · 12 schermate

Aozora Bunko

「伊作の拾うんだもの、碌なものでなかべいになあ!」

と太郎右衛門は附け足して、多助と一緒に少し急いで坂を下りて行きました。

坂の下の方では、伊作はさも、もどかしそうに、二人の下りて来るのを待っていました。

「騙されたと思って、急ぐべし!」

と多助は、炭俵をがさがささせて、走って行きました。太郎右衛門は、根がはしっこくない男でしたから、多助に遅れて、一人で坂を下りて行きました。太郎右衛門が伊作のいたところへ着いた時には、伊作と多助は大事そうにして、何か持ち上げて見たり触って見たりしていました。

「何あ、落てるんだてよ?」

と太郎右衛門は間抜な顔をして、二人の立っている間へ顔を突込んでやりました。

「見ろ、こうしたものあ、落ってるんだてば。」

と伊作は、少し身体を退けて、太郎右衛門にも見せました。

「ははあ! これあ、奇体な話でねいか!」

と太郎右衛門は叫びました。今三人の前に生れてから三月ばかり経った一人の赤児が、美しい布に包まれて捨てられているのでした。伊作の話では、伊作の最初に見付けた時は、赤児はよく眠っていたということでした。

「一体何処の子供だべいな? いい顔つきっこをしてるのにな!」