Classici giapponesi con furigana
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さんにんのそうまだいさく
三人の相馬大作
直木 三十五
Leggi 三人の相馬大作 (さんにんのそうまだいさく) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 32.603 caratteri · 66 schermate
関良輔は、そう考えて
「吃驚しましょうな」
「ふむ」
と、大作は、答えて、火薬の油紙包を、掌の上で、いじっていた。
「供侍のみでなく、天下が――」
「さあ――」
「先生も、お喜びなされましょう」
大作は、答えなかった。良輔も、黙ってしまった。
街道には、時々、人が通った。葉の間、枝の間から、ちらちらと、見えていた。
「先触れも、通りませんな」
「少々、遅いが――」
人の影が見えると、二人は、津軽の行列の中の一人では無いかと、じっと、すかして眺めていた。
「外の道を、もしかしたなら――」
「そんなことは出来ん。無届で、参覲交代の道を変えることは、重い咎めになる」
「え、――降りて、見て参りましょうか」
「明日にでも、延びたか――」
「そんなことも――」
大作は、大砲へ頬を当てて、もう一度、照準をきめてみた。半ヶ月前、半沢山から青面金剛堂を、打破ったので、大砲の偉力は十分に信じることができたし、自分の火術にも、十分以上の自信がもてる。
大砲は、紙製であったが、良質の紙を重ね合せた固さは、鉄と同じくらいの固さをもっていた。大作は静かに、大砲の肌を撫でながら
「陽が、傾きかけたのう」