Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.279 caratteri · 238 schermate
三好 いやあ、それは――。
轟 そうなんです! あなたがこれまで書いて来た戯曲の前に出せば、現在のあれやこれやの作家のものを寄せ集めてもですね、小田切さんの物など山と積んでもです、なんだと言う気がします。僕はまちがっているかも知れんが、しかし本気で僕がそう思っている事は事実です。そりゃ、うまいとか、まずいとか言やあ、あなたよりうまい劇作家はいくらでも居る。しかし、僕の言っているのは、戯曲と言うものの中に、打込んでいるあなたの全身的な、いやおう無しの、ノッピキのならない精魂の事なんだ。そいつに、取っつかれて惚れ込めば、もう、蛇に見込まれたのと同じで、もうおしまいなんですよ。それを僕は言っているんだ! 第一、あなたに今見捨てられたら僕はどうなります? いやいや、世間的な事や生活の事では無く、仕事のホントの道筋、芸術の本堂にこれから分け入ろうと言うのに、そいつの手がかりが無くなるんだ。そうなったら、僕あ、こうしてやっていても死ぬにも死にきれない! 世渡りの事や生活の事は、そいっちゃなんだけど、世話してくれる人は、捜せば、ほかに有ります。しかし文学の、この、戯曲の正念場で、人間として、僕のぶつかる相手になってくれる人は、日本広しといえども、あなただけしきゃ居ないと僕は思っているんだ。