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Classici giapponesi con furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Leggi 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.279 caratteri · 238 schermate

Aozora Bunko

奥の襖を開けて入って来るお袖。四十六七の、腺病質らしい、垢抜けのした、銀杏返しの女。

お袖 ……よくよくお好きなんですねえ、ほほほ……。

三好 (夢から醒めたように)なんですか?

お袖 いえさ、こないだっから、そればっかり聞いてらっしゃる。

三好 やあ。ハハ。……先生は?

お袖 奥の倉の中。

三好 見つかりませんか?

お袖 タンスや長持ちが開けられさえすれば、チャンと御先祖伝来のもんですからねえ、いずれどこかに有るにゃ有るんですけどね、たいがい、ペタペタやられているんですから。

三好 持って行かせたいなあ。

お袖 先生だって、そりゃねえ……ごらんなさいよ、あの朝寝坊さんが、こんなに早く裏口なんぞから入って来てさ、クモの巣だらけになってかき廻していらっしゃる。先生の気性を知っているだけ、私なぞ、出来ることなら――。

三好 引っぺがしゃいい。

お袖 だってさ、(両手を背後にまわして見せる)これですもん。

三好 かまわんですよ。僕が引き受けます。

お袖 とんでも無い。こうして、居て貰っているだけでも、すまないと言ってらっしゃるのに、そんな、あなた――。

三好 あべこべだあ。僕あ、行き先きの無い人間なんですよ。