Classici giapponesi con furigana
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さぶろうじい
三郎爺
宮本 百合子
Leggi 三郎爺 (さぶろうじい) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.866 caratteri · 50 schermate
に上った。
平常の借りも皆返してよこしたので、何でも、三十四俵彼等の言葉で十七駄町の米屋へ預けることになった。
もちろん、彼がその任に当ったのである。
ところが、昔鐘になってボーンと鳴った彼は、どこまでも彼である。いい加減の年になっているのに、どうしたはずみだったのか、急に力自慢したくなって来たのだそうだ。
若しかすると山沢さんによって誘い出されては功名していた、力の遣り場がなくなったせいかも知れない。
真に偉いことには、けれどもおかしいことには、大きな荷車に、八俵を二度、六俵を二度、三俵を二度という、途方もない積みようをして、小一里ある町まで、一日中に運び込んでしまった。
これにはさすがの米搗き男も、お前には、叶わないと云って舌を巻いたそうである。彼はもちろん、いい心持であった。
若い、青しょびれた奴等に、いい見せしめだと思っていた。ところが、口惜しいことには、「年にはこの俺も叶わない。」その後以後、すっかり心臓を悪くしてしまった。
これから先二三十年の間、ボツボツ小出しに使うはずだった力を、一どきにグンと使ってしまったので、もうへとへとになって来た。