Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
Leggi 不在地主 (ふざいじぬし) di 小林 多喜二 (こばやしたきじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 69.990 caratteri · 141 schermate
│ 「労」「農」提携争議大勝利、万歳※ │
└─────────────────────────┘
「もう五つ――」
争議団は小樽の労働者達に見送られて、――一ヵ月以上の「命がけ」の(伴は、あとで思い出すと、背中がゾッとする、とよく云っていた。――よくまアやってきたもんだ。)闘争の地を後にした。
あと九ツでH停車場だ!――もう七ツだ――もう五ツ――四ツ――三ツ、と、なると皆は云いようのない気持に抑えられた。近くなればなる程、小作人達はムッつり黙りこんできた。
――伴の厚い、大きな肩が急に激しく揺れた。と、ワッと泣き出してしまった。雪焼けした赭黒い顔に、長い間そらなかった鬚が一面にのびていた。――伴は自分の肱に顔をあてた。そして声をかみ殺した。
嬉しかった! ただ嬉しい。それをどうすればいいか分らないのだ。
女達も思わず前掛で顔を覆ってしまった。
十六
「毎日毎日、一月も考えた。」
「ねえ、健ちゃ……」
節は余程云い難いことらしかった。
「……お父な、嫁にでも直く行ぐんでなかったら、都会さ稼ぎに出れッてるんだども……!」