Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふざいじぬし

不在地主

小林 多喜二

Leggi 不在地主 (ふざいじぬし) di 小林 多喜二 (こばやしたきじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 69.990 caratteri · 141 schermate

Aozora Bunko

日が暮れそうになって、ようやく口笛を吹きながら、棒切れで道端の草を薙ぎ倒し、薙ぎ倒し、村道を村に帰ってきた……。

通りを三町程行くと、道をはさんで荒物屋、郵便局、床屋、農具店、種物屋、文具店などが二、三十軒並んでいる「市街地」に出る。――由三は坊主頭と両肩をジュクジュクに雨に濡らしたまま走った。

軒下に子供が三、四人集って、「ドンドン」をやっていた。由三はランプの台を持ったまま側へ寄って行った。

┌「ドンドン、ドン!」

└「ドンドン、ドン!」

「中佐か?――勝ったど! 少将だも。」

相手は舌で上唇を嘗めながら、「糞!」と云った。

┌「ドンドン――ドン!」

└「ドンドン、アッ一寸待ってけれ。」――何か思って、クルリと後向きになると、自分の札の順を直した。

┌「ドンドンドン!」

└「ドンドンドン!」

「中将!」

「元帥だ!――どうだ!」いきなり手と足を万歳させた。

「あ、お前、中将取られたのか?……」――側の者が負けたものの手元をのぞき込んだ。「あと何んと何に持ってる?」

「黙ってれでえ!……負けるもんか。」

「お、由、組さ入らねえか?」――勝った方が云った。

「入れでやるど、ええべよ。