Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Leggi 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.047 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

なぜなら、犯人自身がそこを狙っているからですよ。つまり、どの事件が犯人の意図であるか、それをゴマカスことに主点が置かれているからでさ。なぜなら、犯人は真実の動機を見出されることが怖しいのですよ。動機が分ることによって、犯人が分るからです」

「じゃア、すべての事件が同一犯人の仕業なのかい」

巨勢博士はニヤニヤしながら頷いた。

「それは、むろんのこと、きまってまさア。なぜなら、これだけの曰くづきの人物が一堂に集められたこと、それが偶然によるものではなくて、犯人の意志によって為されたものであるからです。御ていねいに、僕まで呼び寄せやがったのだから、いささか、癪にさわるじゃありませんか」

博士はてれくさそうな笑い方をしたが、私は彼が、すでに何物かを握っていることを悟った。

「じゃア、犯人の真実の動機はなんだね?」

巨勢博士は声をたてて笑った。

「それが分れば、犯人は分りまさアね。だが、恐ろしく計画的な犯罪ですよ。すべてがメンミツに計算されているのでさ。日本に於ける、最も知的な、最も雄大な犯罪なんでしょうな。この犯人は天才でさアね。インテリ型のケチな小細工がてんで黙殺されているところなど、アッパレ千万というものでさ。