Classici giapponesi con furigana
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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Leggi 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.047 caratteri · 322 schermate
減ったあとも分りやしないが、鼻紙みたいに掴んでくる札束が七八万円はあるという下々には見当もつかない景気で、遊ぶこと、おいしい食べもの、美しい着物、豪奢の好きなあやかさんはお金に惚れてしまった。アッサリ土居光一に引導を渡して、正式に一馬と結婚した。それが去年の晩秋ごろであった。
尤も商才にぬかりのない土居光一のことで、即坐に一馬と膝づめの商談、女郎だってミウケの三万や五万は今時かかるんだから二十万円でミウケしろという、私が間に立って十万に値切って出たが、十五万円でケリをつけた。
なアに、あの女はオレでなきゃアだめなんだよ。俺の肉体でなきゃアね。オレの肉体は君、ヨーロッパの娼婦でも卒倒するぐらい喜ぶんだからな。吹けば飛ぶような三文詩人じゃないか。まもなくオレのところへ涙を流して、あやまって、帰ってくらあ。
土居光一は私にそう言った。然し、自信満々の和製ドンファン先生もこいつはダメだろう。あやかさんという人は一人の男ぐらい屁とも思っていないので、世界中の男が、つまり自分のよりどり随意の品物に見えるというような楽天家じゃないかと私は思う。
土居光一がミウケ代と称して二十万円を請求した時には大いに誇りを傷けられて、まったくこういう楽天的な麗人は男なんか屁とも思わぬくせに、小さなことでひどく誇りを傷けられ無性腹を立て