Classici giapponesi con furigana
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しゅうとめとよめについて
与謝野晶子評論集
与謝野 晶子
Leggi 与謝野晶子評論集 (しゅうとめとよめについて) di 与謝野 晶子 (よさのあきこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.148 caratteri · 31 schermate
それについて若い妻は日本の一般の女性が姑に捧げる限りのあらゆる忍従の態度を取って、少しもそれに反抗する言動を示さなかった。新旧思想の過渡期に生れたあわれな若い妻は、姑の無情非理を知りつつ出来るだけ忍従の態度を取る外に賢い孝養の法がなかった。
ここに私の遺憾に思うのは――むしろ攻撃したく思うのは――その良人たる工学士某氏の思慮の足りないことである。なぜに一人前の教育ある紳士がその母の旧思想を説破し、その苛酷な干渉を諫止して、夫婦の間の生活は専ら夫婦の間で決すべきものであることを宣明しなかったのであろう。母を尊敬し併せて妻を愛重する文明男子がこの際に取るべき手段は、誠意ある諫諍を敢てして、母を時代錯誤から救い出し、現代に適した賢い母たり新しい母たらしめる外にないではないか。子としても良人としても確かなかつ周到な思慮を欠いて甚だ煮え切らぬ態度を取っていたために、母の恥を世に曝し、妻を罪人たらしめ、自分自身を不幸に導くような悲惨な結果になってしまった。私は良人たる人さえ首鼠両端でなかったら、この悲劇の運命は多分避け得られたのではないかと思って返すがえすも惜まれるのである。