Classici giapponesi con furigana
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うぶやものがたり
与謝野晶子評論集
与謝野 晶子
Leggi 与謝野晶子評論集 (うぶやものがたり) di 与謝野 晶子 (よさのあきこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.383 caratteri · 233 schermate
娘の心を理解せず世態の大勢に通ぜない親たちは、一概にこれを我儘だといって、偶ま嫁に貰ってくれる口があれば、その配偶者たる男子の人格も研究せず、わが娘をば厄介者を追払うようなつもりでその男子に押附けようとする風がありますけれど、そういう不安と不幸との予知せられる結婚に盲従するには今の女子は余りに聡明になっております。親が愛してくれるよりも幾倍か自分を愛重する事を心得ているのが今の我我婦人です。
勢よく流れる水はいくら防いでも何処かへ捌け口を見附ける如く、妻として母としての幸福を得がたい今の女子の或者が翻って他に自分の生活を求めようとするのに何の不思議もない。私なども適当な配偶者を得るまでは同様な覚悟で自分の運命を切り開いて行こうと思っていました。既にこういう覚悟が未婚の女子に必要になって来た以上、女子の職能は当然多方面に拡げられて行きます。良妻のみ賢母のみとしてでなく、良妻にも賢母にも成り得ると同時に、学者、官吏、芸術家、教育者、諸種の労働者としても天分を発揮し得る事を示すに到りますのはかえって女子の進歩であって、これがために人類の享ける幸福は単に母として妻としてのみの時よりも非常に倍加する訳でしょう。