Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

アリゾナのめとら

世界怪奇実話II

牧 逸馬

Leggi 世界怪奇実話II (アリゾナのめとら) di 牧 逸馬 (まきいつま) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.877 caratteri · 91 schermate

Aozora Bunko

足が痛んでならない。靴を脱って、裸足で草の上を歩いた。

その夜は、近処の百姓家の乾草小屋に潜り込んで、一夜を明かした。翌朝早く、サンタ・モニカへ行ったが、義妹の家へは立ち寄り得ずに、また直ぐ羅府へ引き返したのである。そして、名もない場末の木賃宿へ泊り込んで、一歩も部屋から出ずに、息を凝らしていたというのだ。あの悲痛な、良人ジュッド氏の新聞広告などは、彼女の眼に触れなかった。ただ堪らなくなって電話帳を借りて、ああしてラッセル判事の許へ掛けたのである。

フォニックス地方検事アンドリウスが、次ぎに訊問にかかって、

「あなたは何か隠していますね。犯罪のほんとの動機は何です?」

「動機と言って――あの時、ちょっと喧嘩しただけのことが、こんな結果になったんですわ」

「何のために、サミイの死骸をあんなに虐たらしく切り離したんですか」

「それだけは訊かないで下さい。あたしにも解らないのです。覚えがないんです。気が附くと何時の間にか、あんなことになっていました」

「屍体をトランクに詰めた時のことを、委しく話して下さい」

「――」

これらのことは、ルウスは詳細に陳述したのかも知れないが、記録には、こんなようなところは、器用にぼかしてある。