Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
Leggi 中井正一評論集 (ちょうさきかん) di 中井 正一 (なかいまさかず) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.229 caratteri · 256 schermate
あたかもボート・マンが一漕ぎ一漕ぎ固定した座の上で漕いでいるけれども、実はそれは無限に自分を脱落し、無限に自分を自分のうしろに投げだしているかのように、一漕ぎ一漕ぎは自分を抜けだしているのである。ちょうどそれのように絵画は、一タッチ一タッチ自分の習気、つまらないみえ坊、あるいは滞った、腐った自分、それから抜けだすために一筆一筆が自分から脱落していく、こんなふうに考える考えかたもあるのである。東洋における絵画が悟りの道であるといったような考えかたなどは、かかる考えかたにあたかも似ている。それは画竜点睛などという言葉があるように、竜の目を入れる日のためにあらゆる竜は描かれており、自分の生命の存在への「問い」が答えられた、高まった瞬間にこの竜の目を入れて、彼は自在の世界に移入しているのである。存在の最も高揚したその瞬間のためにこの絵画は用意されているのである。かかる瞬間は実に人間に何度訪れるかわからないような永遠の一瞬であって、いわゆる「神来ってこれを助く」と、あるいは「その神去ることいよいよ速かにして、その神いよいよ全し」というような、あたかも飛ぶ鳥が目を過ぐるがごときはかなさをもって人を訪れ、しかも捕えがたい翳をもって去っていくような瞬間なのである。