Classici giapponesi con furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Leggi 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 179.458 caratteri · 363 schermate
三年後、かれは幸いに、便船を得て逃げ帰ったが、その両股は一面に黒く焼かれていた。
三重歯
右相丞鄭雍の甥の鄭某は拱州に住んでいた。その頃、京東は大饑饉で、四方へ流浪して行く窮民が毎日つづいてその門前を通った。
そのなかに一人の女があった。泥まぶれの穢い姿をしていたが、その容貌は目立って美しいので、主人の鄭は自分の家へ引き取って妾にしようと思った。女にも異存はなく、やがては餓死するかも知れない者を、お召仕いくだされば望外の仕合わせでございますと答えた。そこで請人を立てて相当の金をわたして、女はここの家の人となって、髪を結わせ、新しい着物に着かえさせると、彼女の容貌はいよいよ揚がってみえた。
女は美しいが上に、なかなか利口な質であるので、主人にも寵愛されて、無事に五、六カ月をすごしたが、ある夜、大雷雨の最中に、寝間の外から声をかける者があった。
「先日の婦人を返してください。あの女は餓死すべき命数になっているので、生かして置くことは出来ないのです」
鄭は内からそれに応対していたが、外にいるのは何者であるか判らない。おそらく何かの妖物であろうと思われるので、堅く拒んで入れなかった。