Classici giapponesi con furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Leggi 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 179.458 caratteri · 363 schermate
楊はしばらくその匣を撫でまわしていたが、やがて匣の上に震の卦が金字で彫ってあるのを見いだして、彼は笑った。
「卦は震で、おれの名の震に応じている。これはおれが開くべきものだ」
遂にその匣の蓋をひらくと、たちまちにひと筋の火箭が飛び出して、むこう側の景徳廟の正殿の柱に立った。それから火を発して、殿宇も僧房もほとんど焼け尽くした。
九尾蛇
茅八という者が若いときに紙を売って江西に入った。その土地の深山に紙廠が多かった。廠にいる人たちは、日が落ちかかると戸を閉じて外へ出ない。
「山の中には怖ろしい物が棲んでいる。虎や狼ばかりでない」
茅もそこに泊まっているうちに、ある夜の月がひどく冴え渡った。茅は眠ることが出来ないので、戸をあけて月を眺めたいと思ったが、おどされているので、再三躊躇した。しかも武勇をたのんで、思い切って出た。
行くこと数十歩ならず、たちまち数十の猴の群れが悲鳴をあげながら逃げて来て、大樹をえらんで攀じのぼったので、茅もほかの樹にのぼって遠くうかがっていると、一匹の蛇が林の中から出て来た。蛇は太い柱のごとく、両眼は灼々とかがやいている。