Classici giapponesi con furigana
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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
Leggi 中谷宇吉郎集 第二巻 (『せっかずせつ』のけんきゅう) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 83.098 caratteri · 172 schermate
その時古河の藩士が袖を捕えたが、千切れてしまった。そして大塩は短刀を投げつけたが、それは藩士の持っていた半棒に当った。この半棒は、其の後鷹見家でしんばり棒として使っていたが、それに「大塩召捕棒」と刻まれていることを藤懸教授が発見され、それと分った由である。大塩はこの時黒焦の屍体となって発見され、泉石もその検死に立会った。続いて大塩召捕について、古河藩と与力との間に功名争いがあったが、残った片袖と短刀とが証拠になって、古河藩の手柄となった。泉石はこういう交渉などにも有能な人であった。
泉石はこの事件の顛末を幕府へ報告するために江戸へ下った。そして土井家の菩提寺たる浅草の誓願寺へ、土井家の代拝として参詣した。その帰途、崋山の居を訪れたところ、崋山は、「ちようど御姿が出来ているから」と言って、泉石の像を写した。今日崋山の泉石像として有名なものは、この時描いたものである。あの像が正装をしているのは、こういうわけがあったのである。この泉石像は、日本画の肖像画として、顔に洋風の陰影をつけ風神奕々たるものとして有名である。崋山は泉石の蘭学の弟子であって、先生の画像を描いたので、特に力を入れたものであろう。