Classici giapponesi con furigana
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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
Leggi 中谷宇吉郎集 第二巻 (『せっかずせつ』のけんきゅう) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 83.098 caratteri · 172 schermate
それを毎日々々繰り返して行っている中に、暗い所の練習も必要だというので、夜の練習ということになった。ところがアストン博士と私達とは、宿屋の関係上三つ四つ先の駅から汽車で上斜里へ通っていたのであるが、その練習をやると夕方七時の終列車に間に合わぬことになる。それでもストラットン博士は澄してその練習の「命令」を出すのであった。結局五里の山道を自動車で揺られて宿に帰りつくことは出来たのであるが、その時は流石にアストン博士も「君は何時に我々を解放してくれるのかね」とストラットン博士にきいていたが、それでも真妙に真暗な中で眼鏡を覗く真似をすることには決していやな顔を見せなかった。むしろいかにも当然なことのように思っているかの如く見えた。
英国の日食班の人々の心掛けに感心した私はいつかその印象を『科学』に書いたことがあった。そしたらある天文学者から、我々だって皆十分な注意を払い、また訓練をしている、そして統制を厳重にしている、英国班のことだといって無闇に感心するのは可笑しいという御叱りを受けた。しかし私の感心したことの当否を決定するには実験が必要である。まず日本のある学者にノーベル賞をとってもらい、その人を日食につれ出して、何も見えない眼鏡を覗いて手帖にかき込む真似を毎日して貰う。