Classici giapponesi con furigana
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くたにやき
九谷焼
中谷 宇吉郎
Leggi 九谷焼 (くたにやき) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6535 caratteri · 13 schermate
それから赤絵に使う金は、どうしてやるのか忘れたが、とにかく焼き上った時は鈍い黄色をしている。それを籾殻で力一杯擦るのである。すると、だんだん気持のよい光沢が出て来て、金らしくなるのである。この金は、それだから、梨地のような光り方である。寺井焼の方の金のことを、「水金」だから温泉に入れるとすぐ変色するし、鍍金のような「あだ光り」がするといって、問題にしていなかった。私も随分手伝わされて、手が痛くなったこともあった。しかし面白かった。
一毫のお爺さんは、赤絵が専門だった。殊に竜が得意らしかった。「魑魅を画くは易し」ではなく、お爺さんの描いた竜を毎日見ていると、本当にいてもよいような気がするほどだった。しかし「竜は雲があるから描けるので、頭から尻尾まで描けといわれたらちょっと困る」と話してくれたことがあった。妙に今まで忘れないでいる。
いつか、『中央美術』で紹介されたこともあるが、この一毫さんと、まだ一人、中村秋塘との二人は、この仲間の人でも同じく、滅多に自分の描いた陶器の裏に九谷と銘を入れることはない。大抵自分の名だけしか入れない。つまらぬことだが、床しいような気がする。