Classici giapponesi con furigana
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にせんねんせんそう
二、〇〇〇年戦争
海野 十三
Leggi 二、〇〇〇年戦争 (にせんねんせんそう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 34.367 caratteri · 69 schermate
「おい、高射砲部隊は、いい気になって、撃墜報告をよこしたが、それにしては敵機の様子がどうもへんではないか」
「はあ、閣下には、御不審な点がありますか」
「うん。なぜといって、敵機は、火焔に包まれているわけでもなく、むしろ悠々と地上へ降下姿勢をとっているといった方が、相応わしいではないか」
「なるほど」
「第一、わしには、このような強力なる空襲部隊が、急にどこから現われたのか、その辺の謎が解なくて、気持がわるいのだ。太青洋上に配置したわが監視哨は、いずれも優秀を誇る近代警備をもって、これまで、いかなる時にも、ちゃんと仮装敵機の発見に成功している。これがわがマイカ要塞空襲のわずか二分前まで、敵機襲来を報告してきた者は只一人もいないのだからなあ」
と、ラック大将は、すこぶる腑に落ちない面持だった。
覆面の敵
キンギン国の心臓にも譬ていいマイカ大要塞を望んで、怪しい敵の空襲部隊は、悠々と地上に舞下った。
その頃になって、キンギン国の防空砲火が、実は敵機に対し、何の損害も与えていないことが、はっきりした。まるで、防弾衣を着た敵兵に、ピストルの弾を、どんどん浴びせかけたようなものである。