Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にじゅうしのひとみ

二十四の瞳

壺井 栄

Leggi 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 113.429 caratteri · 227 schermate

Aozora Bunko

一年生の香川マスノは、ませた口ぶりで、いっしょに歩いていた山石早苗にささやいた。

「男先生の唱歌、ほんすかん。やっぱりおなご先生の歌のほうがすきじゃ」

そういってからすぐ、女先生におそわったのを歌い出した。

やまの かーらーすゥが もってェきィたァ――

早苗も、小ツルもいっしょにつづけてうたった。

あかい ちいさーな じょうぶくろ……

お昼きりの一年生の女の子ばかりがかたまっていた。

「おなご先生、いつんなったら、くるんじゃろなあ」

マスノの目が一本松のほうへむくと、それにさそわれてみんなの目が一本松の村へそそがれた。

「おなご先生の顔、見たいな」

そういったのは小ツやんの加部小ツルである。通りかかったソンキの岡田磯吉と、キッチンの徳田吉次が仲間にはいってきて、口まねで、

「おなご先生の顔、みたいな」

いつしか、それは実感になってしまったらしく、立ちどまっていっしょに一本松のほうを見た。

「おなご先生、入院しとるんど」

ソンキが聞いたことを聞いたとおりにいうと、小ツやんが横どりして、

「入院したのは、はじめのことじゃ。もう退院したんど。うちのお父つぁん、昨日道で先生に会うたいよったもん」