Classici giapponesi con furigana
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にばんめのむすめ
二番めの娘
小川 未明
Leggi 二番めの娘 (にばんめのむすめ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7488 caratteri · 16 schermate
そして、背に箱をばふろしきで負って、いずこをかさして立ち去ったのであります。
赤い夕焼けのする夏がすぎて、やがて秋となり、そして、冬は、北国に早くおとずれました。雪は降って、野も山も埋めてしまい、それが消えると、黄昏時の長い春となりました。その間、姉や、妹や、弟らは、よく母のいうことを聞いて、この一家は、むつまじく日を送ってきたのであります。
子供たちは、薬売りの小父さんのくれた絵紙を出して見たりしました。その絵には、白壁の家があり、柳があり、町があり、橋があり河が流れていました。
「こんなところへいってみたいこと。」と、一人がいいますと、
「ずっと遠いところだから、幾日もかからなければゆくことができない……。」などと、一人が話をしたのでした。
その年の夏もまた、年とった旅の薬売りはやってきました。彼は母親に向かって、
「私は、今年もこうしてきましたが、じつは、あなたのところの娘さんをもらいたいと思ってやってきたのです。私には、子供というものがありませんので、寂しくてなりません。働いて、ためました金も、また家の財産もやるものがないので悲しく思っています。