Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にひゃくとおか

二百十日

夏目 漱石

Leggi 二百十日 (にひゃくとおか) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 29.466 caratteri · 60 schermate

Aozora Bunko

「えらい者って云うのは、何さ。例えば華族とか金持とか云うものさ」と碌さんはすぐ様えらい者を説明してしまう。

「うん華族や金持か、ありゃ今でも豆腐屋じゃないか、君」

「その豆腐屋連が馬車へ乗ったり、別荘を建てたりして、自分だけの世の中のような顔をしているから駄目だよ」

「だから、そんなのは、本当の豆腐屋にしてしまうのさ」

「こっちがする気でも向がならないやね」

「ならないのをさせるから、世の中が公平になるんだよ」

「公平に出来れば結構だ。大いにやりたまえ」

「やりたまえじゃいけない。君もやらなくっちゃあ。――ただ、馬車へ乗ったり、別荘を建てたりするだけならいいが、むやみに人を圧逼するぜ、ああ云う豆腐屋は。自分が豆腐屋の癖に」と圭さんはそろそろ慷慨し始める。

「君はそんな目に逢った事があるのかい」

圭さんは腕組をしたままふふんと云った。村鍛冶の音は不相変かあんかあんと鳴る。

「まだ、かんかん遣ってる。――おい僕の腕は太いだろう」と圭さんは突然腕まくりをして、黒い奴を碌さんの前に圧しつけた。

「君の腕は昔から太いよ。そうして、いやに黒いね。豆を磨いた事があるのかい」

「豆も磨いた、水も汲んだ。