Classici giapponesi con furigana
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ごかいのまど
五階の窓
小酒井 不木
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.512 caratteri · 43 schermate
また、そう思われても仕方がない。艶子は自分が「早くお逃げなさい」と言った言葉に従ってそのまま逃げ出していったのであるから、自分を犯人であると思うのは当然のことであろう。しかし、艶子はまさか、あの時のことを口外すまいと思うがどうであろうか。艶子がもし自分を少しでも思っていてくれたなら、たといどんなに訊問されても言うまいと思われる。けれど、この想像は間違っているだろうか。だが、今日、長谷川の話によると、長谷川はどうやら艶子に会って何事かを訊き出したらしい、ことによると艶子は、やっぱり夢のことでも訊かれて、すっかり告げてしまったかもしれない。しかし、たとい艶子があのことを長谷川に話しても、自分の艶子に対する愛情は優りこそすれ決して減じない。艶子のためだというならば、自分は断頭台に上がることをもあえて辞さない。自分の行為はすべて艶子を保護するために行われたのだ。自分には恋人として彼女を保護する義務があるのだ。自分の彼女に対する恋は真剣だ。とうてい社長や北川の恋とは同日に論ずべきではないのだ。それにしても北川はどうしたであろうか。彼ははたしてどんなことを申し立てたであろうか。