Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ごかいのまど
五階の窓
小酒井 不木
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.512 caratteri · 43 schermate
「はあ」
と、野田はうつむいた。
「そういう嘘を言うきみのことだ。いまのきみの話も本当だとだれが保証するか。きみはやっぱり、社長の死体を街へ投げ出したのだろう」
野田はうつむいたまま返答につまった。
と、その時、舟木新次郎は顔を上げ、
「いまの野田くんの話の本当であることをわたしは保証します」
と、大声で言い放った。
一同は思わず舟木のほうを見た。恒藤主任は余計なところへ口を出すなといったような顔をしたが、その時署長は舟木に向かい、
「それではきみが、その光景を目撃していたのか」
と訊ねた。
「もうこうなったらわたしも、ざっくばらんに何もかも申し上げます。すでにさっき冬木さんのお話のとおりわたしたち三人は姉弟同士で、わたしと姉のお蝶とは年子ですが、艶子一人はずっとあとで生まれました。ところが、艶子が生まれて間もなく、父は西村のために土地を奪われて貧困のどん底に陥りましたので、わたしと姉とは他家に奉公するのやむなきに至りました。で、名字を変え、艶子には決してわたしたちの存在を知らせてくれるなと母に頼んで諸所を放浪し、母の死んだときにも帰りませんでしたから、艶子は兄と姉があることを少しも知らなかったのです。