Classici giapponesi con furigana
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ごかいのまど
五階の窓
森下 雨村
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 森下 雨村 (もりしたうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.990 caratteri · 26 schermate
「覚えてないのか? どんな風貌の男か? どんな服装をしていたか?」
「そうですね。職人みたいな男でしたっけ。詰襟に鳥打を冠って、厚い外套を着てましたよ」
「顔は?」
「さあ、後ろからだったので、横顔をちらと見ただけなんですが、ちょっと旦那のような顔をしていましたよ」
「こらこら、おれに似てるなんていい加減なことを言っちゃ困るぜ。もっと詳しく言うんだ。だいいち、丸顔かい?」
「ええ、丸い赭顔のようでした。年ごろもやっぱり旦那くらいのものでしょう」
その時、突然、沖田刑事が横合いから口を出した。
「髯がなかったかね、濃い髯が?」
「髯ですか?」
あまり出し抜けだったのと、言葉の調子が急だったので、留公は面食らったふうで、しばらく首をかしげていたが、
「そうそう、確かに髯がありましたよ」
「きっとだね。思い違いではあるまいな?」
「大丈夫です。ちょっと見ても怖いような顔だったので、よく覚えています」
* * *
「どうだ。見当がついたかい?」
調室を出ると、小西警部がさっそくそう言って訊いた。
「うん。お陰で、おおよそ見当がついたようだ」