Classici giapponesi con furigana
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ひとのこのおやとなりて
人の子の親となりて
Leggi 人の子の親となりて (ひとのこのおやとなりて) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2410 caratteri · 5 schermate
幸い女にはヒステリーという万人共通の症状があって目立たないから、子供は女に限ると考え、ウブ着なども女の子の物ばかり買い調えていたのであった。
意外にも男の子が生れたので、その瞬間からいかなる怪物に育つかとそれが不安でこまったのである。とにかく鄭重に扱わなくちゃアいけないと、まるで後難をおそれるような気持で、ウバよ子守よ科学よと糸目をつけずに金をかけ手をかけてやった。その代り、オヤジの私にとっては全然面白くなかったのである。さわったこともなかった。
四五十日たつと、案外に泣き方が少いので、安心するようになった。わが家の犬は十何貫もある奴だから、その吠える声もものすごい。それに比べると、そもそも赤ン坊の泣き声など声量の点でタカが知れているから、こんなものか、と思うような安心もあった。それも私の借家が桐生随一の旧家の母屋だから、子供の部屋と私の部屋に甚大の距離があって、それに救われたのである。
わが家へ来る人の全てが、綱男は泣くことが少いという点で評判が一致するようになったので、私もよほど気持が楽になった。私は女房がニンシンした時から、むかし何かの雑誌で見た千葉のお助けジイサンが子供の虫封じをしている写真を思いだして助からないような気持に苦しんでいたのであるが、意外にも、私の子供ともあろうものが、千葉のお助け