Classici giapponesi con furigana
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じんがいまきょう
人外魔境
小栗 虫太郎
Leggi 人外魔境 (じんがいまきょう) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 101.713 caratteri · 205 schermate
さすが、折竹の声は顫えもせずに、発せられる。そうして、眼前の男をつくづくながめると、それは狐のような顔をしたイギリス人。さてはと、彼は何事かを覚ったのである。そこへ、その男が圧するような声で、
「折竹さん、一言ご注意しておきますが、われわれには力がある。どうです、ここで荒らだって、からだを失くしますかね。イギリス保護領のこの空港には、いたる所に銃口が伏さっている。マア、暫くご辛抱願いましょう」
アラビヤ兵の白衣が点々とみえていたのが、眼隠しをされ、まっ暗になる。男は、彼を自動車にのせ、一時間ばかり運んでいった。やがて、家らしいものに着くと、眼隠しをとられる。彼のまえには顎骨のふとい、大きな男がぬうっと立っているのだ。五十ばかりでほとんど表情がない。それが却って、悚めるような凄味。
「儂は、ある任務の男で、セルカークといいます。今夜は、あなたとは大変不本意な会見で……」
「驚いたですよ。マア、大抵なところでご大赦に願いたいですな」
といまは度胸もすっかりすわった折竹は、臆す色もなく生洒々として、
「時に、ここは何というところで……」
「なるほど」
とセルカークは冷酷そうな笑いをうかべ、